2011年2月16日水曜日

一人娘に残す日記

父を戦争で亡くし、母を結婚前に亡くし、兄も亡くした今、


ルーツについて聞ける人は姉だけになりました。

もっと、色々と聞いておけば良かったと、今になって後悔しています。

娘も年を取った時に同じ思いをするかも知れません。

それで、

娘が結婚する時に写真を焼き増ししてアルバムを作り、

言葉を添えて、無理に持たせましたが、

思い出せる事を書き溜めたいと思います。


お母さんの親は同じ村のご近所さんでした。

あの頃に珍しく恋愛結婚で、

父は「米屋」の息子で、当時は固い家でしたが、

集金をしたお金を、遊行費に使ってしまう、やんちゃだったそうです。

母から聞いた話では、マントを羽織った父が橋のたもとで

ヴァイオリンを弾いてくれたそうです。  

その時のマントの襟についていた毛皮はお母さんが持っています。



母は 何時も化粧もせず、髪もひっつめていたので

少し手入れをすればいいのにと思っていましたが、

同じ村の人が、村小町の美人だったと教えてくれました。

後で、未亡人なので変なうわさが立たないように、

わざとこうしていたと、話してくれました。

160cmはあったかと思いますが、

当時としては嫌で、何時も背を丸めていたとも話してくれました。



















1 件のコメント:

アリーノ さんのコメント...

はじめまして、アリーノと申します。
あちこちウロウロしていて辿り着きました。

本当ですね、自分のルーツ、
ご先祖様あっての自分ですから、
親が生きているうちに聞いておくべきですね。
今、改めてそう思わさせて頂きました。
私も今度、子供達にそんな話をしたいと思います。
それにしても・・マントをはおり、バイオリンを弾くお父様、なんてロマンチックな方なんでしょう! 
お母様はお幸せだったでしょうね。